開館時間
10:00~18:00 休廊:日曜日
10:00~18:00 休廊:日曜日
地元の若き立雲と戦時疎開していた雅休、志功が出会い交流のなかから、書と絵画という枠を越え、いわば"日本の美"が生まれた富山県福光時代(1945-1952)に焦点をあて、現代書の意義を顕彰します。
俳句、和歌、文学に造詣の深い雅休は、文学を表現する方法として書に打ち込み、志功に出会ってからはその"懐包の一抹をもあとに残さぬことを目指す至境"に感銘を受け、力強い魂の書を残されました。
版画とともに魅力ある書も数多く残された志功ですが、立雲の紹介で雅休に出会ったことで"字に命を乗せる"雅休に共鳴し、以来無心な書を書き続けました。立雲は先輩二人に導かれ、古典に立脚しながら自由な精神、革新的
考察から生まれる前衛書を書き、彼らの没後もその遺志を継ぎ、当代を代表する書家として活躍されました。
今回福光時代に残された3人の貴重な書を展覧し、改めて"日本美術の本道としての書"を知って頂きたくご案内します。
永井龍之介
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