開館時間
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
一般:300円
団体(20名以上):240円
高校生以下、身体障害者手帳・療育手帳又は精神障害者保健福祉手帳の所持者及びその介護者、奈良市在住の70歳以上の方:無料
松﨑春川先生とそのご令息である松﨑中正先生は、武蔵野平野の豪農の当主として代々青鳥居をいとなんでこられました。春川先生は書家として、また中正先生は英語教師であるとともに日本山岳会で活躍される傍ら、二代にわたって古筆や古写経の蒐集に精力を傾けられました。青鳥居では主に春川先生が古筆を、中正先生が古写経を蒐集されました。古筆は高野切を筆頭に平安の名跡を揃え、古写経は天平期から南北朝時代の経巻を蒐めています。とりわけ、春川先生が入手された古筆手鑑『濱千鳥』 、中正先生が一葉ずつ寄せた古写経手鑑『穂高』はコレクション中の白眉といえましょう。
本展は、成田山書道美術館に寄贈された古筆57件、古写経67件に加えてこの手鑑『濱千鳥』と『穂高』、春川先生が十年あまりの年月をかけて完成させた本願寺本三十六人家集の複製3件と言う一大コレクションを、3回に分けて順次ご紹介するシリーズ展の最終回です。この名品の大半は成田山書道美術館以外では公開されたことがなく、書道史研究のみならず日本文学研究、仏教研究などにおける重要な資料であると考えられます。こうした貴重な作品を公開することで書芸術や市民文化振興の一助となるとことを期待しています。
なお、奈良市杉岡華邨書道美術館では今まで明治期以降の作品しか扱ってきませんでしたが、本シリーズ展にて平安、鎌倉時代の古筆や奈良時代の古写経を初めて展覧することとなります。開館20年を越え当館が、さらに飛躍する象徴的な展覧会として本展が多くの方々にご覧いただければ幸いです。
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