開館時間
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合最も近い平日)、祝日の翌日(その日が平日である場合)
開館時間:9:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日(祝日の場合最も近い平日)、祝日の翌日(その日が平日である場合)
一般300円、団体(20名以上)240円
高校生以下・身体障害者手帳、療育手帳または精神障害者保健福祉手帳の保持者及びその介護者・奈良市在住の70歳以上の方は無料
かな書の分野で初の文化勲章受章者となった杉岡華邨が生誕して2023年3月6日で110年となります。奈良県師範学校を卒業し郷里、奈良県下北山村の尋常高等小学校に奉職した華邨は、習字の研究授業を担当したのを機に書への関心を持ち、昭和15年文検(文部省師範学校中学校高等女学校教員検定試験)習字科合格後、本格的に書の道を歩み始めました。国文学者で歌人であった吉澤義則の著書に傾倒し「日本語を書くかなを専攻しよう」と決意した華邨は、昭和21年尾上柴舟(1876-1957/歌人・国文学者・書家。帝国芸術院会員、歌会始選者、女子学習院教授等を務める)に師事し、東京まで夜行列車で通いながら柴舟が至上のものとした古筆「粘葉本和漢朗詠集」を10年以上にわたり徹底的に学びました。柴舟の筆が動くごとに快いリズミカルな音が聞こえることから「紙が鳴っている」と驚いた華邨は、「このような変化の少ない書風は、線を響かせて書く他に美的効果を出す方法がない」と気付き、「紙に音を出す」ことに工夫を凝らし、線を鍛えるよう専念しました。こうした尾上柴舟時代の鍛錬が、生涯にわたり華邨芸術の根底を支え続けたと言えるでしょう。
本展では、華邨が尾上柴舟門下で粘葉本和漢朗詠集の精習に勤しんだ時代の作品や、尾上柴舟の歌などを書いた作品を中心にご紹介します。尾上柴舟の書やその歌が、いかに華邨の書作に影響を与えたのかを感じて頂けると幸いです。
会期中の催し 書道実技講座「かなの散らしを楽しむvol.5」 講評会 2月18日(土)午後2時 かな書作品制作者向けの散らしをテーマとした実践的な実技講習です。 講 師 高木厚人館長 ※当講座は、往復葉書またはEメール、FAXでの事前申し込みが必要です。
作品解説会 毎月1回開催、申込不要(直接会場へ) 学芸員が開催中の展覧会を解説します。 1月28日(土)、2月11日(祝土) 各日午後2時開催
併催 館蔵優品展 2階展示室にて同会期中開催(作品数22点)
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