開館時間
9:30~17:30
※8/7(月)休館日
※最終入場 最終時間の30分前まで
※最終日は15時まで
9:30~17:30
※8/7(月)休館日
※最終入場 最終時間の30分前まで
※最終日は15時まで
一般10円(案内ハガキ持参で無料)
学生以下・18歳以下・障害者手帳をお持ちの方と付添(2名)無料
今年で11回目をむかえる「和様の書展」は、広く「現代アート」にも門戸を開くことにしました。
なぜ、「書」と「現代アート」なのでしょうか。
ひとことで言えば、日本の書と現代アートが抱えている問題が、とても似通ったものだからです。
現代の書は、「現代文」としてのスタイル(和様)の確立することなく、はやばやと「伝統芸能」に閉じこもってしまいました。
そのため、現代書のほとんどが「読めない書」であり、「読ませない」ことによってその特権性を守ってきました。
いわゆる「現代書」のほとんどが、漢字による抽象表現(20世紀の前衛表現)に留まっているという事実が、「読めない書」の行き詰まりをわかりやすく示しているでしょう。
一方、現代アートは多様で、特定のスタイルに依存せず、常に自由な表現を追い求めるジャンルだとされています。
しかし実際には、移り気なマーケットやジャーナリズムが生み出す「トレンド」こそが、いわゆる「現代アート業界」の動向を支配しています。
そのため現代アートの世界は、トレンドに合わせた「現代アートっぽい」スタイルの見本市のようになってしまいました。
そこでは、アーティスト自身が考え、伝えるべき内容よりも、いかに「テンプレ化」したスタイルを巧みに組み合わせるかが重要なのです。
「読めない」書は「伝統化」し、「伝わらない」現代アートは「テンプレ化」する。
『和様の書展』では、このふたつの異なるジャンルが抱える共通の問題を突破するため、「書」と「アート」を分け隔てなく募集することに決めました。
「伝統化」した書ではなく、「テンプレ化」した現代アートでもない。いうなれば、本当の「今様(いまよう)のアート」を、ともに探求してゆきましょう。
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