開館時間
午前9時から午後4時30分まで
休館日:月曜日
午前9時から午後4時30分まで
休館日:月曜日
一般500円、高校・大学生300円、中学生以下無料
60歳以上の春日井市在住者、障がい者と付添1名は無料(証明書提示が必要)
※前期展をご観覧の方は、半券のご提示で後期展を半額でご観覧いただけます。
【前期】令和4年9月9日(金曜日)から9月25日(日曜日)まで
【後期】令和4年9月27日(火曜日)から10月16日(日曜日)まで
※半数以上の作品を、前期・後期で入れ替えます。
比田井南谷(1912~1999)は、明治45年、神奈川県鎌倉に生まれました。父は「現代書道の父」とよばれる書家比田井天来。母は仮名書家比田井小琴。
書学院(父、天来が創設した書の研究機関)が所蔵する碑法帖に囲まれて育ち、徹底して古典から書法を学んだ南谷ですが、模索するうちに到達したのは、文字性を放棄した心線の表現でした。
南谷の心線作品は当時の書壇に大きな衝撃を与え、賛同者を得て前衛書運動へと発展していきました。アメリカ、ヨーロッパでも称賛され、世界的に認められるに至りましたが、書壇においては、文字を書かない作品を書と認めない批判の声もありました。否、今なお決着のつかない物議のさなかにあるのかもしれません。「書とはなにか」。南谷の書は今もこう問いかけます。
この展覧会では、書の古典的表現を打ち破り、雷鳴のごとき鮮烈さをもって生まれ出でた初の前衛書作品、「電のヴァリエーション」を始めとして、その後の書作の変遷をたどることのできる作品群を展示します。また、特に古典臨書作品、文字を扱った作品、作品の草稿など書作についての考え方が知られる資料を展示し、南谷の書芸術の源泉を探ります。
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