開館時間
9:00~16:30(入館は16:00まで)
毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)及び年末年始(12月29日~1月3日)
9:00~16:30(入館は16:00まで)
毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)及び年末年始(12月29日~1月3日)
一般100円、中学生以下50円
※65歳以上(要証明)と未就学児及び障がい者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
書家・熊谷恒子(1893~1986)は、昭和期に女性かな書の第一人者として活躍しました。熊谷恒子記念館では、かなの美展を開催し、日本最古の和歌集である『万葉集』を題材として、恒子が晩年まで制作した作品を紹介します。『万葉集』は、奈良時代に大伴家持(おおとものやかもち)が編纂したと伝わる和歌集です。『万葉集』に関心を持っていた恒子は、『万葉集』や『古今和歌集』の和歌を平安時代に書写した「継色紙(つぎしきし)」の筆跡を研究し、「筆致頗る老蒼古勁(深い趣を感じさせ、古風で力強い)にして散らし方にも世俗を脱した独特の趣がある」(註1)と評価しています。
とくに、恒子は「老筆らしく渋味と荘重な書」(註3)と尊重していた「継色紙」の散らし書きに注目しました。かな書において「散らし書き」は、文字の配置構成によって、余白を活かした書を表現する技法です。「継色紙」は、異なる料紙をつなぎ、和歌一首を継ぎ書きしているため、空間を美しく活用した散らし書きの特徴があります。
本展では、舒明天皇(じょめいてんのう)が奈良・香具山を詠んだ『万葉集』の和歌を表現した《やまとには》(1957年)や、持統天皇(じとうてんのう)が初夏に奈良・香具山を詠った和歌を題材とした《春すぎて》(1966年)の他に、志貴皇子(しきのみこ)が奈良・藤原京に遷都した後、かつて飛鳥宮を追想した和歌にもとづいた《うねめのそで》(1982年)などを展示します。『万葉集』の和歌を中心に、恒子の代表作品をお楽しみください。
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