開館時間
9時30分~17時(最終入館16時30分)
休館日:月曜日(9/21,10/12,11/23を除く)、9/24(木)、25(金)、29(火)、30(水)、10/13(火)、14(水)、11/4(水)、11/24(火)、25(水)
9時30分~17時(最終入館16時30分)
休館日:月曜日(9/21,10/12,11/23を除く)、9/24(木)、25(金)、29(火)、30(水)、10/13(火)、14(水)、11/4(水)、11/24(火)、25(水)
一般700(560)、高校生・市内高齢者350(250)円 中学生以下無料 ( )内は20名以上の団体料金
小樽生まれの池田憲亮は、二〇一六年、二〇二二年の二度にわたり歴史ある「毎日書道展毎日賞」を受賞し、続いて二〇二四年日本を代表する書家・中野北溟を讃えて創設された「北の書みらい賞」奨励賞を受け、今最も期待される新進気鋭の書家と目されています。
池田の作品には、独自の表現力、空間感覚があり、作家の世界観が作品全体に滲み出ています。
線は書の命といわれ、躍動感あるダイナミックな線は、人間性と鍛錬の深さによるもので、近年はアートギャラリーでの展示やパフォーマンスなど、ますます精力的な活動を行っています。
池田は、これまで伊藤整の詩や辻井卜童の俳句をモチーフに言葉の構造と空間のリズムを探求する作品を発表してきました。本展は、書家・池田憲亮が、小樽ゆかりの現代美術家・一原有徳(一九一〇~二〇一〇)の俳句を題材とした新作書作品を展覧するものです。
一原は、現代美術家として脚光を浴びるはるか以前、少年の頃から句作にふけり、生涯にわたる創作活動は美術よりもむしろ俳句にかけられた時間の方が圧倒的に長く、俳号・一原九糸(のち九糸郎)として、独自の前衛俳句を多数残しました。さらに一原には登山家としての側面もあり、山を舞台とした山岳幻想小説『乙部岳』(太宰治賞候補)や俳句にも、山の仲間に対する弔句、山で見た美しい花や風景などが表現されています。
現代美術家としての一原が、自然美よりも人工美を称賛したのと同様、彼の俳句もまた実験精神にあふれています。その詩的世界は、言葉の解体と再構築を通して「見えないもの」を探る実験であり、書の表現とも親和性の高い領域だといえます。
本展では、池田憲亮が自ら一原の俳句を読み解いて、膨大な作品のなかから選定し、文字の造形と余白によって現代的な書の可能性を提示します。池田の書の文字を形として見て、滲み、墨の飛沫、黒と白のバランスや曲線の美を現代絵画のように鑑賞することも可能ではないでしょうか。
一原有徳記念ホールという、本市芸術家の精神を継承する場は、書と美術の新たな交差点となりましょう。
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